胃バリウム検査とは?
X線を使って、食道・胃・十二指腸の病変を調べる検査です。
胃バリウム検査(上部消化管造影検査)とは、バリウムという造影剤を使用し、X線を用いて食道から胃、十二指腸までをリアルタイムで確認しながら撮影する検査です。消化管の形態(形や凹凸)の観察に優れており、粘膜の微細な変化やポリープ、がんなどを発見することができます。
検査の精度を高めるためには、皆様のご協力が不可欠な検査です。準備や指示に従っていただくことで、より正確な診断が可能となります。

検査でわかること
胃バリウム検査は、以下のような病気の発見に役立ちます。

食道がん・胃がん・十二指腸がん
粘膜の凹凸や形状の異常から、早期のがんや進行したがんを発見します。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
バリウムが潰瘍のくぼみに溜まることで、その存在や大きさ、形を確認します。
ポリープ
胃の粘膜から隆起する小さなできものを発見します。
胃炎・食道炎
粘膜の荒れやひだの様子の変化から、炎症の有無や程度を評価します。
安全に検査を受けていただくために
皆様のご協力が、より正確な診断へと繋がります。


恵比寿クリニックでは、胃透視検査(上部消化管造影検査、胃バリウム検査)を安全に受けていただくために、多くの注意事項を設けています。また、この検査を受けられない方もいらっしゃいますので、こちらのページも併せてご覧ください。
検査の精度を高めるためには、皆様のご協力が不可欠な検査です。準備や指示に従っていただくことで、より正確な診断が可能となります。
検査の流れ
検査は以下の手順で進められます。
1検査準備
安全に検査を受けていただくために問診票をご記入いただきます。撮影の障害となるものはすべて外していただきます。

2検査室入室
人間ドック・成人病(生活習慣病)健診では、一番最後に検査を行います。

3発泡剤とバリウムを飲む
まず、胃を膨らませるための発泡剤(炭酸の粉)を飲みます。その後、バリウム(約150ml)を飲んでいただきます。検査終了までゲップは我慢してください。

4撮影
撮影台の上で体の向きを上下左右に変えながら、様々な角度から撮影を行います。胃の粘膜全体にバリウムを付着させるために、体を回転させていただくこともあります。

5検査終了後
検査後は、バリウムを体外へ排出しやすくするための下剤をお渡しします。便秘を防ぐため、水分を多めに摂るようにしてください。

検査を受ける際の注意事項
安全かつ正確な検査のために、注意事項ページをご用意しています。
胃バリウム検査Q&A
A.胃カメラは消化管内部を直接観察し、組織の評価や生検が可能ですが、バリウム検査は消化管の形態や動きをX線で観察するものであり、組織の細かい評価は行いません。どちらの検査が適切かは、症状や疑われる病態によって異なります。人間ドック・成人病(生活習慣病)健診の上部消化管検査は、早期に病気を発見する目的ための検査となっており、消化管内部を直接観察でき、かつ組織の評価や生検が可能な胃カメラを当院ではおすすめしております。
A.通常、胃バリウム検査は無痛です。しかし、バリウムを飲むことによる一時的な不快感を感じることがあります。
A.基本的に全量(150ml)を飲んでいただきます。撮影に必要とされる最低限の量で検査を行うため、バリウムが足りないと病変があっても写らない可能性があります。
A.発泡剤(胃の中で空気になる薬)で胃の中を膨らませた状態で写真を撮影していきます。そのためゲップをしてしまうと胃がしぼんでしまい正確な病変描出が困難になる場合がございます。
ゲップが出そうなときは、つばを飲む、顎を引くなどで我慢できる可能性がございます。
A.胃バリウム検査は、胃の粘膜にバリウムを付着させて様々な角度から撮影をしています。そのため、胃の全体隅々までバリウムを行き渡たらせるためにたくさん動いてもらう必要がございます。
良い写真を撮るためには、患者様のご協力が必要となります。よろしくお願いします。